船井デジタル道場

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テーブル内フィールドも関連レコード一覧で表示したい!『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』の設定方法

公開日:2021年04月15日

kintoneには、指定した一致する条件にあてはまるレコードのフォームを表示する『関連レコード一覧フィールド』という標準機能があります。同じアプリのレコードだけでなく、他のアプリのレコードも表示できるので、例えば顧客管理アプリ上で顧客に紐づく案件管理アプリのデータを確認することができます。

わざわざ他のアプリを開かなくてもデータが見れるという点で非常に便利な『関連レコード一覧フィールド』ですが、設定をしている時に「あれっ?」と思ったことはございませんか?
なんと、表示するフィールドにテーブル内フィールドを指定出来ないのです…。

テーブル内にこそ見たいデータがあるのに…!
今回はそんなお悩みを解決できる、TiS様提供の『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』をご紹介します!

『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』とは

『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』とは、テーブル内フィールドを関連レコード一覧風に表示するプラグインです。

テーブル内データを関連レコード一覧風に表示。
関連レコード一覧フィールドと同様、左のノートマークをクリックすることで該当レコードを開くことができます。

テーブル内フィールドを表示できるのはもちろん、『関連レコード一覧フィールド』では1つしか設定できない表示するレコードの条件を複数フィールドから指定することもできるので、詳細な条件設定を行うことができます。

表示するレコードの条件を複数設定することができます。

『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』の設定方法

①プラグインをアプリに追加します。

プラグインはTiS様のサイトからダウンロードが可能です。

ページ中央部分の無料DLの横にある「ダウンロード」をクリックするとダウンロードできます。

その後、ダウンロードしたプラグインをアプリに追加します。
追加方法はこちらの記事をご覧ください。

②関連サブテーブル一覧を表示させるスペースを追加します。

設定画面を開く方法

アプリの右上にある歯車マークをクリックし、フォームの設定画面を開きます。

スペースフィールドを追加方法

関連サブテーブル一覧を表示させたい場所に「スペース」フィールドを配置します。

配置したスペースフィールドにカーソルを合わせて歯車マーク⇒設定ボタンをクリックし「要素ID」を入力します。
要素IDはアルファベットで始まる最大64文字で、次の文字を利用できます。
・大文字または小文字のアルファベット
・アラビア数字
・半角ハイフン(-)
・半角アンダースコア(_)
・コロン( : )
・ピリオド(.)

要素IDは任意の文字で大丈夫ですが、何の設定に使用されているスペースか分かる名称にしましょう。例えば、案件管理アプリの関連サブテーブルを表示させるスペースの場合は「kanren-anken」などにしておくことがおすすめです。

アプリを更新

スペースフィールド追加後は『アプリの更新』をしてください。

③プラグインの設定を開きます。

アプリの右上にある歯車マークをクリックし、設定タブ内「プラグイン」をクリックします。

『kintone 関連サブテーブル一覧表示プラグイン』の右横にある歯車マークをクリックします。

④プラグインを設定します。

「関連サブテーブル一覧表示フィールド」「参照元アプリ」「表示するレコードの条件」「表示するフィールド」を設定します。

プラグイン設定の完成イメージ

関連サブテーブル一覧表示フィールド

②で追加したスペースフィールドを選択します。

参照元アプリ

どのアプリのレコードを表示するかを選択します。
※同じスペース内、もしくはポータル内のアプリに限定されます。

表示するレコードの条件

現在のアプリと、参照先のアプリのフィールドをそれぞれ選択します。
このフィールドの値が一致するレコードが表示されます。
さらに条件を追加したい場合は、「さらに絞り込む条件」で指定します。

表示するフィールド

参照元のアプリのフィールドを選択します。
ここで選択したフィールドが一覧に表示されます。

レコードのソート・一度に表示する最大レコード数

「レコードのソート」で表示させるレコードの並び順、「一度に表示する最大レコード数」で一度に表示する最大レコード数を選択します。
例えば、レコード番号や日付順、顧客番号順などで並び替えの設定が可能です。

⑤プラグインを保存し、アプリを更新します。

プラグインの設定画面の最下部にある「保存」ボタンをクリックし、アプリの設定画面に戻り「アプリを更新」して完了です!

標準機能の関連レコード一覧は以下の設定が可能ですが、本プラグインで表示させているフィールドでは設定できませんのでご注意ください。
・一覧の条件絞り込みフィールドとしての使用
・Repotoneの出力フィールドとしての使用

もっと活用したい場合

集計機能

『関連サブテーブル一覧表示プラグイン』では、一覧に表示されたフィールドの数値・計算フィールド列ヘッダー部にそれらの集計結果を表示することができます。

「参照元アプリ側で集計するのは手間…」「表示されたレコードの集計結果をその場で確認したい…」そんなときにおすすめな機能になります。

さらに、この集計結果を枠外の数値フィールドに転記することもできます!

設定方法

単に集計させるだけであれば、プラグインの設定画面にある「集計パターン」で、表示させたい集計パターンにチェックを入れます。枠外の数値フィールドの転記したい場合は、それぞれコピーしたい場所をドロップダウンで選択します。その後、プラグインの設定を保存し、アプリ更新をするだけで完了です。

最後に

いかがでしたでしょうか?
kintoneの標準機能だけでもできることはたくさんありますが、今回のようなプラグインを利用することでもっと使いやすく、活用の幅を広げることができます!

この機会に、できないかも・・・と諦めずに、カスタマイズに挑戦&楽しんでいただければと思います。

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